カヤック,涸沼大橋~親沢公園

前回のつづき。

涸沼大橋で折り返し戻ることにした。

もう少し上流まで探ってみる予定だったが,風が急に強くなってきたので,戻りのことを考えた。

さっきまでは川の流れに逆らって進みにくかったのだが,戻りは風に押されている。

脚をくぐる。

くぐって,来た道?を戻ろうとするが,かなりの向かい風で波が出てきた。

流れに乗ってゆっくりと艇を任せる予定が狂った。

向かい風特有の漕いでも漕いでもなかなか進まない状況になった。

今までの中では一番の波の高さ,50cmくらいだが,向かい波を漕いだ経験のない者にとっては不安さえ覚える。

さっきまでは最高のコンディションを信じていたのだが,その反対になりつつある。

波の上に乗ったときの感覚が何とも言えない。

カヤックは漕いでいるときが一番安定するということなので,手を休めることなく漕ぎ続ける。

漕ぐのをやめて写真を撮る余裕など全然ない。

とにかく漕ぐ。

ひたすら漕ぐ。

景色を見ても,なかなか変わらない。

往路と復路ではまったくスピードが違っている。

さらに風が強くなる心配があるため,漕ぎ続ける。

喉も渇いてきたが,持参したスポーツドリンクさえ,飲む余裕がない。

やっと親沢鼻が近づいてきた。

岸に近づいたためか,波が小さくなった。やっと写真を一枚。

写真を撮っている間に風で艇の向きが変わった。

ぼーっとしていたら,風下に流されるような風だ。

やっと戻れた。着艇の際に横波を受け,カヤックの中に水が入ってきた。

疲れた。時計を見ると,1時間半しか漕いでないが,腕はパンパン。

向かい風と波はこわい。

こんなんでは海を漕げるのはいつの日になるのだろうか?

考えると暗くなる。

片付け後,管理人室を覗いたが不在。今日は休みだったようだ。

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